書籍・雑誌

2017年3月17日 (金)

火花

所長です。

又吉直樹氏著の「火花」。芥川賞受賞で話題になった本作。文庫化をきっかけに読みました。

Hibana

売れない芸人が主人公のストーリー。小説ですから、そのストーリーについて書くことはしませんが、著者の芸人としてのセンスというか、テンポで表現された独特の世界観を味わえる作品ではないでしょうか。

本作を読んで思い出しましたが、誰にでも「なかなか芽が出ない時期」というものがあるのではないでしょうか。そして、その時期を経て芽を出す人もいれば、結局芽を出せずにいる人もいます。その差は思いのほか微差なのかもしれません。

高校野球で活躍して、プロ野球選手になり、しかし1軍に上がることもないまま20代後半で引退。実はそういう選手も沢山います。1軍で活躍したまま引退し、その後TVや指導者としても活躍できる、という選手は実はほんの一握りにすぎません。

デビュー曲が少しヒットしただけで、あとは鳴かず飛ばず、という歌手も沢山います。そう考えたらビジネスの世界は多少、気が楽かもしれないですね。

 

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2017年3月13日 (月)

新たなプロの育て方

所長です。

原田左官工業所社長の原田宗亮氏著の「新たなプロの育て方」。

Pro_sakan

著者の会社は左官業。いわゆる職人の業界です。

しかし、一般的な左官屋さんとはちょっと違います。それは女性や若者の職人が多い、ということ。

最近、職人の業界では女性はともかく、若者の就業が難しいと言われています。では何故こちらでは女性や若者の職人が活躍しているのでしょうか。そこに最近の雇用や社員教育の秘訣があるのかもしれません。まさに「新たなプロの育て方」ですね。

一般的に職人の業界は若手が定着しにくい、と言われています。そもそも女性職人の存在そのものが稀です。では何故、こちらでは女性や若手が定着しているのでしょう?それは今までの職人の業界で言われ続けてきた「常識」を覆すようなことです。

「先輩の背中を見て覚えろ」ではなく、「しっかり教える」という育て方。但し、手取り足取りではなく、本人に考える余地を与えることも大切。実はやってみると大変、「背中を見て」というのは単なる指導側の逃げ口上だったのかもしれない、と思います。

「今の若手は」なんて愚痴を言う前に、成功事例から学ぶことが沢山あるのではないでしょうか。

 

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2017年3月 9日 (木)

味噌一代記

所長です。

義農味噌の創業者、田中義一氏の半生記、「味噌一代記」。

Ginomisoichidai

愛媛で麦味噌の製造販売を行っている義農味噌。地元の伝統食を守る貴重な会社です。本書はその義農味噌の創立50周年を記念して発行されました。

元々味噌は各家庭で作られていた食品。生活様式の変化に伴い、「自分で作る物」から「買ってくる物」に変わり、そこにビジネスチャンスがありました。

しかし、時代の変化は加速度を増し、消費者にとって「買い物をする場所」が大きく変化します。これにより食品メーカーも大資本化し、規模の小さいメーカーは廃業を余儀なくされました。

そんな厳しい経営環境の変化の中、義農味噌は独自の研究開発とニッチ市場の開拓によって今もなお成長し続けています。

 

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2017年3月 1日 (水)

魔法のコンパス

所長です。

さあ、今日から3月です!早いですねぇ。会計事務所にとっては、いよいよ確定申告シーズン終盤です。早く終わらせて一息つきたい所です。

さて、お笑い芸人のキングコング、西野亮廣氏著の「魔法のコンパス」。

Nishinocompass

歯に衣着せぬ発言で物議をかもすことも多い著者ですが、本書を読むと彼が「とんでもないこと」を言っている訳ではないことがよく分かります。では何故いつも炎上してしまうのか。

それは大抵の方が「昨日と変わらない今日」を求めており、「既成概念にもとづいた予定調和」が好きなためではないでしょうか。

「このままではいけない」ということが分かっていながらも、ついつい「昨日」に引きずられてしまうのです。そこに著者の発言は刺激があり過ぎて炎上してしまうのかもしれません。

ただ、著者は「万人にウケようとは思っていない」のでしょう。これは中小企業の経営にも当てはまります。中小企業では、市場シェアをどれだけ取れば業績が向上するでしょう?実はごくごくわずかで良いのです。ということは万人ウケよりもコアなファンを獲得することが中小企業の生き残りの道なのです。

 

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2017年2月20日 (月)

走らないトヨタ

所長です。

田中研之輔氏、山崎正枝氏共著の「走らないトヨタ」。

Netzhashiranai

本書はネッツトヨタ南国(以下、「ネッツ南国」)を題材に、「人が幸せになる組織」について学術的に考察しています。ネッツ南国は私が師と仰ぐ横田英毅氏が経営するトヨタ系列のディーラーですが、一般的なカーディーラーの常識を覆す会社です。

ネッツ南国はカーディーラーでありながら、ショールームには車が置いてありません。その代わり試乗車が用意してあり、気になる車は家族旅行などに貸し出し、徹底的に納得した上で購入してもらいます。

その流れの中に「無理な売り込み」も「値引き販売」も「ノルマ」もありません。あるのは社員と顧客との「信頼関係」です。この職場で社員がどのように成長し、どのように幸せを感じるのか。そこから会社と社員のあるべき関係が分かる気がします。

 

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2017年2月14日 (火)

考えてみる

所長です。

大久保寛司氏著の「考えてみる」。

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著者は元々、私の好きなコンサルタントであり、機会さえあれば講演も聴きたい方の一人です。

本書はそんな著者の「こんな人になりたい」が詰まっています。中には誰がモデルになっているかが分かる方もいますが、どれも素直に「こんな人になりたい」と思えます。

昨今、何か不都合があるとすぐに「犯人さがし」をしているように感じます。たしかに責任を負うべき人がいるのも事実でしょうが、中には「魔女狩り」に思えるものもあります。本当は他人に指を向ける前に、「そういう自分は出来ているのか」と自分自身に問いかけるべきなのではないでしょうか?

本書はイッキ読みするよりも、毎日1ページずつ、自分自身に問いかけながら繰り返し読んだ方が身になるような気がします。

 

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2017年2月10日 (金)

えんとつ町のプペル

所長です。

絵本としては異例のヒット作となった、にしのあきひろ氏著の「えんとつ町のプペル」。

Nishinopoupelle

著者は言うまでもないかもしれませんが、お笑い芸人のキングコング西野亮廣氏。その多彩な才能を絵本作家としても発揮しています。

本書のストーリーについては「まだ読んでいない」という方のために触れませんが、色々示唆のある内容になっていて、興味深い作品だと思います。

私の受け止め方としては、「信念を持つことの孤独さと持ち続けることの大切さ」です。他者を攻撃するものや他者を排除するものは別として、基本的に「信念を持つ」ということはある種の孤独をもたらします。

大抵の人がその孤独感に耐えられず、信念を曲げてしまいますが、信念を持ち続け、それが本物になった時、道が開けます。本書の最後のページはまさにその瞬間ではないでしょうか。

 

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2017年2月 3日 (金)

カリスマ教師の心づくり塾

所長です。

荒れた学校を熱血指導で建て直すことで有名な原田隆史氏著の「カリスマ教師の心づくり塾」。

Haradakyoshijuku

本書は子供たちの指導に悩んでいる教師向けに書かれていますが、子供の教育も社員の教育も基本は一緒。社員教育にも十分参考になる一冊です。

著者は教員時代、顧問をしていた陸上部を何度も全国優勝させています。もちろん、全国優勝するためには優秀な選手の存在は不可欠です。しかし、例えどんなに優秀な選手がいたとしても、それを指導する側に問題があれば、とても全国優勝は出来ないでしょう。

では著者はどんな指導をしたのでしょうか?それは徹底した「心」の指導でした。

そしてそれは「心を強くする」指導ではなく、「心を開かせる」指導でした。心のコップが下向きでは、いくら水を注いでもコップに水を入れることはできません。コップが上向きになることで水を注ぐことができるのです。

 

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2017年2月 1日 (水)

輝ける場所を探して

所長です。

早いもので今日から2月です。今年も残り11ヶ月、頑張りましょう!

さて、マザーハウスの山口絵理子氏著の「輝ける場所を探して」。著者の代名詞とも言える「裸でも生きる」シリーズの第3弾です。

Hadakademo3

「裸でも生きる」第1作では、著者の生い立ちからバングラデシュでのバッグづくり、マザーハウスの創業が描かれていました。

続編である第2作ではネパールでのストールづくり。そして本作ではインドネシアとスリランカでのジュエリーづくりが描かれています。

どれも0から1を生み出す仕事。既成概念に縛られず、行動を起こす著者の姿に感銘を覚えずにはいられません。

マザーハウスも創業から10年を迎え、着実にファンを増やしています。(私もバッグを持っています。)これからも理念からブレない経営を続けて欲しいと思います。

 

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2017年1月20日 (金)

さらば価格競争

所長です。

坂本光司教授著の「さらば価格競争」。

Sakamotokakaku

企業努力に「コスト削減」が叫ばれて20年以上が経過しています。どの企業も乾いた雑巾をさらに絞るようなことを要求され、もはや価格競争に限界が見えています。

人件費の安い地域への進出や海外マーケット展開を行っている大企業ならいざ知らず、限られたマーケットや戦力でやりくりをしている中小企業にとって、これ以上価格競争を行うことは自殺行為と言ってもいいでしょう。

これからは中小企業であればあるほど、「価値」を売る努力が必要です。「価値」とは単に「商品の高品質化」だけを指しません。「接客の良さ」や「居心地の良さ」といった無形のものにも「価値」は生まれます。どこに「価値」をつけるか、どの「価値」を高めるか、そこに経営者の役割が求められるのです。

 

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