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2018年4月27日 (金)

ブラック部活動

職員の渡辺です。

友人に薦められて読んでみた本が、考えさせられる内容だったのでご紹介したいと思います。内田良先生の『ブラック部活動』です。

Watanabe201804b

ご覧の通り、タイトルと装丁が非常に黒いです。しかし中身はただの悪口批判に終始しているものでは全くなく、非常に骨があります。部活動が持つ素晴らしさを説き、それ故に生徒と先生が抱えてしまった苦難を、様々な角度から浮き彫りにして――、という流れになっています。

そもそも、部活動とは何なのか。生徒にとっては友達作り、ライバルとの切磋琢磨、勝つこと、成長することの喜び……様々なことを学ぶ貴重な機会だと、データを基に示し、先生にとっては生徒の成長、彼らと共に事を為す達成感、保護者からの信頼……様々なことが得られる機会と、取材を基に示しています。

それ故に、部活そのものは楽しいのだそうです。私もあー、なるほど、と思わされました。「部活ってやってる時はキツかったけど、思い返すと悪くなかったな」という考えは、そう不思議でもないと個人的に思います。

そして出てくるのが「部活は自主的にやるものである」楽しいから自主的にやる、という矢印の関係ですね。これそのものはとても自然だと思います。実際、部活動は教育課程外の活動なので、本来は生徒は勿論、教員にも「やること」を強制できない活動です。問題は、この考え方をはき違えて、免罪符として利用している実態が、全国的にあるという点だそうです。

無意味に行われる部活動の強制。これは部活動の良さを消してしまうものの一つです。同じ部活に「自主的にやりたい部活をやる生徒」と「仕方なしに入部した生徒」の二重の層を作ってしまい組織としての部活動が脆くなってしまう原因になります。当人に美学を共有できる機会をもたらす可能性がある点では、強制も完全に否定すべきではないと思いますが
ただ、何も考えないで強制をすると、間違いなく不幸を招くのは想像に難くない話であります。

この本がある意味は、単なる問題提起、というわけでないです。本質は、問題を前提として「これからをどうするか考えよう」というところです。部活は本来素晴らしいものだ。それを歪める諸問題を、どう解決していこうか。ここに、私達に課せられた宿題がある。本書でも言及されていますが、著者は部活動の否定はしていません。そもそも、部活は本来素晴らしいもの、と評しています。部活動があるべき正しい姿は一体何なのか。それがこの本が訴えたい、大事なことだと感じました。

本来の姿がどんなに良いものでも、扱いや時の流れ一つで人を苦しめる劇薬になる。だから、良いものが良いものであり続けるよう、人は真摯に扱い、考えなければならない。言葉にしてしまうと面白みのない当たり前のことかもしれません。しかしながら案外、見つめなおさないと考えないことでもありました。少々重い話でしたが、勉強になりましたし、何より興味深く読めました。非常にお勧めできます。

 

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