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2008年9月 8日 (月)

ハゲタカ

Karail 所長です。

「ハゲタカ」と聞いて何を連想しますか?

巷では外資ファンドを「ハゲタカ」を称することがあります。「ハゲタカ」と聞いて連想するのは、やはり死肉をむさぼる姿でしょうか。要はいいイメージがありません。

果たして、外資ファンドは本当にそのようなイメージ通りなのでしょうか?

本書「カーライル」は外資ファンド会社カーライルの実態に迫ります。カーライルは日本でもカーライル・ジャパンを設立し、日本企業の買収を行っています。しかし、「ハゲタカ」と言われるイメージとは全く違う、日本企業の再生に全力を注ぐ姿が浮かび上がります。

カーライル・ジャパンのスタッフは日本人のみで構成されています。ある日突然、訳の分らない外国人が押し寄せて…といったことはありません。カーライルのスタッフは買収した企業の中に溶け込み、一緒に汗を流して企業を再生させていきます。

カーライルの出資を受けている日本企業で一番注目されているのはやはり、ウィルコム。NTTパーソナルやアステルが撤退してもなお、携帯電話各社としのぎを削るPHSの会社です。かくいう私もウィルコムのPHSを愛用しています。

ウィルコムはKDDI傘下からカーライル傘下へ移って、PHSが本来持っていた技術的可能性を実現化していきます。KDDI傘下だった時には携帯電話会社auがグループ企業だったために、グループ内での競争を避けるためにウィルコムへの投資が積極的に行われていなかったのです。カーライル傘下となった今ではまるで手枷足枷が外れたかのような勢いを感じます。

カーライルのようなファンド会社が活躍する裏にはビジネス構造の変化があることも見逃すこともできません。

小林税理士事務所のサイトはこちらから
http://koba-zei.tkcnf.com/

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コメント

最近の社長更迭、追加出資の実施未済、債務リスケ、次世代向けの設備投資の抑制等々、ウィルコムのプロパー社員達は、「こんな筈ではなかった」「やはりカーライルと組むんじゃなかった」と感じているのではないか。
カーライルもファンドである以上、やはりリターンを上げることが唯一至上命題であって、その意味ではやはりハゲタカなのではないか。
企業の成長や従業員の生活、顧客の利便性、PHS技術の育成というものはリターンを上げるための手段であって目的ではない。
投資先企業が苦境に陥った時こそ、そのファンドの正体がはっきりする。カーライルが一体どういうスタンスで今後のウィルコムに向き合っていくのか?をじっくり見続けて見る必要がある。

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